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小児科一般

 小児科でよくみられる病気や子ども特有の病気を幅広く診療します。

当院で診療している病気や当院での方針について解説します。

当院で診療している症状についてはこちら 

目次

風邪についての当院の考え方

  1. 風邪に抗生物質は効きません。
  2. 風邪か風邪以外かの区別が大事です。
  3. 咳は体の防御反応ですので軽ければ薬はあまり必要なく、鼻水は中耳炎や副鼻腔炎の予防のために溜めないようにした方がよいため薬は飲んでいた方が良いと考えています。

 こどもの咳や鼻水の原因の多くはウイルス感染による風邪です。抗生物質は細菌に作用するもので、ウイルスには効きません。

 では、何を目的にクリニックを受診するかというと、風邪と風邪以外の病気の区別を経過や診察で見極めることです。風邪の咳に隠れた喘息のゼイゼイや、鼻水が多いと合併してくることがある中耳炎や副鼻腔炎などの有無、抗生物質での治療が必要な溶連菌のような喉をしていないか、風邪がこじれて細菌感染らしくなってきていないかを診察することが大切です。

 風邪の症状を緩和する薬を処方させていただきますが、薬を飲むことで早く風邪が治るわけではありません。しかし、痰や鼻汁の切れを良くする薬(ムコダイン®、ムコサール®など)は鼻内に鼻水を溜めないようにすることで中耳炎や副鼻腔炎を起こしづらくさせる可能性があり、当院では好んで処方しています。

 咳がひどい時はお子様も見ている親御さんもつらいですので、咳止めの薬(アスベリン®やメジコン®など)を処方させていただきますが、大人で使うような強い薬(麻薬系のコデインなど)を子どもに処方することはできないため、残念ながらすごく良く効くというわけではありません。胸の音を聴診器で聴いた時のゼイゼイ、ヒューヒューを伴う咳の場合、喘息の体質がある人は気管支拡張薬が有効ですので、吸入や内服、テープの薬を必要に応じて使用します。

 

スキンケア

 保湿剤を積極的に使い、普段から皮膚をいい状態に保つとともに、必要に応じた種類/強さのステロイド軟膏で治療を行っています。ステロイド軟膏を用いた後に状態が比較的落ち着いている時などはステロイド軟膏以外にプロトピック軟膏®やコレクチム軟膏®を用いることもしています。当院では日本アレルギー学会や日本皮膚科学会のガイドラインに準じた治療をしていますので、脱ステロイドの方針は取っていません。

便秘

 トイレトレーニング前に便秘がひどいと排便が嫌いになりトイレトレーニングが進みません。また、排便が自立した後も便秘の習慣があり便秘の悪循環に陥ると良くなるまでに時間がかかってしまいます。排便時に痛い/痛そう、便が常に固くて出づらい、便に少量の血液が付着する、などは治療が必要な便秘です。

 便秘について詳しくはこちら

夜尿症

 いわゆる「おねしょ」です。薬などを用いて積極的に治療を始める目安は小学1年生頃からですが、それより早くでも生活で気を付ける点についてのお話しはできますので気軽に受診してご相談ください。

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熱性けいれん

 熱性けいれんについて詳しくはこちら

川崎病

 こども特有の病気で診断や対応には小児科医が一番慣れています。発熱に伴って、眼球の充血、体の発疹(または、BCGを打ったところの赤み)、唇の赤み、指のむくみ、首のリンパ節の腫れのうち複数があれば川崎病が疑われます。早期の治療が必要になるため必ず受診してください。川崎病と診断されたら入院での治療が必要です。

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薬の使い方のコツ

 解熱剤、塗り薬、点眼薬、点鼻薬の使い方のコツについて解説しています。詳しくはこちら

境界領域(他の科とまたがる病気)について

 迷った時には受診していただければ当院でできる範囲の診療をさせていただき、必要に応じて適切な診療科や規模の医療機関をご紹介致します。どの科を受診するか迷われた際は以下をご参考にしてください。

皮膚科

 アトピー性皮膚炎や蕁麻疹(じんましん)、おむつ部皮膚炎、伝染性膿痂疹(とびひ)は小児科の守備範囲です。白癬(水虫)や皮膚カンジダ症(治療を行ってもおむつ部皮膚炎の治りが悪い時など)では皮膚をこすって顕微鏡で見る検査をしてきちんと診断することが大事なので皮膚科の受診が望ましいと考えています。伝染性軟属腫(みずいぼ)かどうかの判断はできますが、摘除は行っていません。みずいぼを取るべきかについては賛否があります。
 ごく軽度の火傷に対して軟膏を処方することはできますが、火傷をきれいに治すには皮膚科や形成外科が望ましいと考えており、応急的に診させていただいた後は早めに皮膚科や形成外科を受診することをお勧めします。

 蕁麻疹(じんましん)について詳しくはこちら

 おむつ部皮膚炎について詳しくはこちら

 伝染性膿痂疹(とびひ)について詳しくはこちら

耳鼻咽喉科

 耳あかがなければ急性中耳炎や外耳炎の診察、治療を行えますが、耳あか取りはできないので耳あかが多い場合は耳の中の観察できず耳鼻咽喉科への受診をお勧めする場合があります。

眼科

 結膜炎(白目やまぶたの裏の炎症)や眼瞼炎(まぶたの外側の炎症)に対して、抗生物質やアレルギーの点眼薬や眼軟膏を処方していますが、症状が強い場合は眼科受診をお勧めしています。ステロイドの点眼薬は副作用の懸念があること、流行性角結膜炎(はやり目)は角膜の炎症が強く出ることから、眼科受診が望ましいと考えています。

整形外科

 発育性股関節形成不全(以前は先天性股関節脱臼と言っていましたが必ずしも先天性ではないのでこのように呼ばれるようになりました)について診察は乳児健診時に全員に行っていますが、疑われた際の詳しい検査や治療は整形外科が専門になるためご紹介しています。

 肘内障(腕を強く引っ張ってしまった後に痛がり腕を動かさなくなった)の整復はしていますが、手を付いて転んだり腕をぶつけたりした状況では骨折の可能性があるため整形外科による診察や検査が望ましいと考えています。骨折や怪我は当院の守備範囲外です。

 発育性股関節形成不全については詳しくはこちら

 

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