感染症診療|いちかわ真間こどもクリニック|市川駅、市川真間駅の小児科・アレルギー科

市川真間駅徒歩2分

JR市川駅北口徒歩7分

〒272-0826 千葉県市川市真間1-13-7-202

047-711-4790

ご予約はインターネットからお取りください

ヘッダー画像

感染症診療

感染症診療|いちかわ真間こどもクリニック|市川駅、市川真間駅の小児科・アレルギー科

感染症診療

予約システムによりなるべく院内が混みあわないようにすることや、予防接種/乳幼児健診専用時間を設けること、またインフェクションコントロールドクター(感染管理医師)としての経験・視点を生かして、安心して来院できる院内環境を心がけます。

血算・CRP測定装置を導入し、発熱が数日続いている時や具合が悪そうな時には簡易採血を行い、それが細菌感染らしいかウイルス感染らしいかの区別をすることでお子様、保護者様に安心して過ごしていただけるよう配慮いたします(血液検査では細菌やウイルスの種類まではわかりません)。症状や流行状況に合わせて各種細菌/ウイルス検査も行います。当院では溶連菌、アデノウイルス、新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、マイコプラズマ、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスの検査を行うことができます。

子どもが発熱したら、自宅での対応はどうしたらいいの?

発熱があってもぐったりした様子がなければ慌てて受診する必要は必ずしもなく、手持ちの解熱剤を使って一時的に熱を下げて楽に過ごしていただくとよいです。解熱剤が手元にない場合は受診いただき、薬をもらっておいた方が良いと思います。
発熱があっても元気があれば解熱剤の使用は必要なく、しんどそうであったり食欲低下、寝付きづらい様子があれば解熱剤を使って楽に過ごしていただくと良いです。解熱剤で平熱にならずとも0.5~1℃下がるだけでも体感的には楽になります。首の前~側面や脇の下の太い血管がある部位を氷枕等で冷やすことも熱を下げる効果があり有用です。

受診の目安、タイミングは?

発熱したばかりで発熱のみしか症状がない場合だと喉などの所見がまだ出てないことも多く原因がはっきりしなかったり、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス等の検査は発熱したばかりでは感度が悪く、せっかく検査しても有用性が低くなってしまったりします。

発熱は1日で下がることも多く、半日~1日で解熱した場合は必ずしも受診の必要性はないと考えます。丸1日以上熱が続く場合は、受診していただき状態のチェックと疑わしい感染症があれば検査をしていただくと良いです。

ウイルス性の風邪(通常自然に良くなっていくもの)は2~3日以内に解熱することが多く、発熱が4~5日程度続く場合は、ウイルス性の風邪がこじれて細菌が混合感染している状態になっていたり、他に発熱の原因がある可能性があり、それ以上は自宅で様子を見ないで一度受診した場合でも再度受診していただいた方が良いと考えます。

早く受診した方がいい場合は?

生後3か月未満、特に新生児(生後1か月未満)の発熱は心配な状況ですので受診いただくのが良いです。
年齢を問わず、呼吸がゼイゼイ、ヒューヒューしている、胸が凹む陥没呼吸がある、ケンケンした犬が吠える様な咳と息を吸う時にヒュッとした音がする場合は、気管支喘息やクループ症候群を併発している可能性があり、治療で楽になるため早めの受診が望ましいです。
早く診断して治療できるものは早く治療するに越したことはなく、その代表例は溶連菌感染症です。発熱と喉の強い痛みがある場合で、周りで流行している場合には疑わしいので早期の受診をお勧めいたします。
インフルエンザは発熱して48時間以内でないと抗ウイルス薬の効果が期待できないので受診が遅くてもダメですが、早期だと診断の精度が落ちてしまうので発熱して12時間以上(できれば24時間以上)での検査をお勧めいたします。

感染症治癒後の登園、登校の目安

厚生労働省作成の保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)より一部の病気を抜粋したものです。
ガイドラインの登園の目安を元に各自治体や保育園で登園の基準を決めているので、保育園で決めている基準があればそちらに従ってください。

インフルエンザ

登園のめやす

発症した後5日経過し、かつ解熱した後2日経過していること(乳幼児にあっては、3日経過していること)

当院の一口メモ

発症した日を0日目と数えて5日経過後。解熱した日を0日目と数えて解熱してから2日経過後(乳幼児は3日経過後)

溶連菌感染症

登園のめやす

抗菌薬内服後24~48時間が経過していること

当院の一口メモ

治療開始し24時間経過し解熱し元気であれば登園可ですが、溶連菌が喉にいるだけで熱の原因となっていない場合もあるため治療しても数日熱が下がらない場合は再評価が必要です。

咽頭結膜熱(プール熱)

登園のめやす

発熱、充血等の主な症状が消失した後2日経過していること

流行性角結膜炎

登園のめやす

結膜炎の症状が消失していること

当院の一口メモ

眼科医の診察が望ましいと考えています。

急性出血性結膜炎

登園のめやす

医師により感染の恐れがないと認められていること

当院の一口メモ

眼科医の診察が望ましいと考えています。

マイコプラズマ

登園のめやす

発熱や激しい咳が治まっていること

水痘(水ぼうそう)

登園のめやす

すべての発しんが痂皮(かさぶた)化していること

当院の一口メモ

水ぼうそうの予防接種をやっている場合は症状がとても軽く診断が難しい時があります。通常は1週間以内程度でかさぶたになりますが、全くなってこない場合は水ぼうそうではない可能性もあります。

帯状疱疹

登園のめやす

すべての発しんが痂皮(かさぶた)化していること

流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)

登園のめやす

耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫脹が発現してから5日経過し、かつ全身状態が良好になっていること

当院の一口メモ

流行がなく症状だけでの診断は(特に軽症の場合は)難しく、確定診断には血液検査が必要になります。血液検査の結果が出るまで1週間程度かかるため、おたふく風邪が疑わしい場合は登園・出席停止と当院ではご案内しています。

手足口病

登園のめやす

発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること

当院の一口メモ

手足の発疹がなくなるまで登園禁止というわけではありません。

ヘルパンギーナ

登園のめやす

発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること

伝染性紅斑
(りんご病)

登園のめやす

全身状態が良いこと

当院の一口メモ

りんご病特有の皮疹が出ている時にはすでに感染力はなくなっています。

ウイルス性胃腸炎
(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス等)

登園のめやす

嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること

RSウイルス感染症

登園のめやす

呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと

突発性発しん

登園のめやす

解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと

当院の一口メモ

解熱し発疹が出現して診断がつく頃にはウイルスの排出はなくなるとされています。発熱が続くのに発疹が出てきて眼球の赤みや手のむくみ等出てくる場合は別の病気が想定されるので受診が必要です。

百日咳

登園のめやす

特有の咳が消失していること又は適正な抗菌性物質製剤による3日間の治療が終了していること

麻しん(はしか)

登園のめやす

解熱後3日を経過していること

風しん

登園のめやす

発しんが消失していること

色々な感染症について