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アデノウイルス感染症

目次

原因

 アデノウイルスというウイルスの感染による症状です。アデノウイルスにも色々な種類があり、その種類によって起こしやすい症状が違います(検査では種類まではわかりません)

症状

 発熱と咽頭炎のタイプ、発熱と結膜炎と咽頭炎のタイプ(咽頭結膜熱=プール熱)、目に強い症状(充血、めやに、かゆみ、異物感など)を起こすタイプ(流行性角結膜炎)などがあります。

診断

 症状からアデノウイルスを疑い、迅速抗原検査で診断することが一般的です。咽頭炎がある場合は喉の奥を綿棒で擦って検査をします。目の症状が主である流行性角結膜炎は眼瞼結膜(瞼の裏)を綿棒で擦って検査します。

治療

 アデノウイルスそのものに効く薬はありません。比較的発熱が長く続きやすいウイルスで、熱が下がるまで4~5日程度、長いと1週間かかることもあります。発熱に対しては解熱剤を用いたり、喉が痛くて食事が摂りづらい場合は、固形物は無理せずに、ゼリーなど半固形の物や水分を中心に摂取することをお勧めします。

こんな時は受診を

 目を痛がる時や普段に比べて光をまぶしがる時、見え方がおかしい時などは、目に強い炎症が起きている可能性があるので眼科を受診してください。発熱が長く続くことがあるので、長期間水分摂取ができずに脱水が疑われる時は受診してください。

家庭内の感染対策

 アデノウイルスは感染力が強く、消毒薬にも抵抗性が強いと言われています。アルコールは効果が弱く塩素系消毒薬は有効ですので消毒薬の選び方には注意してください。便の中にもウイルスがいるため、おむつ替えの後は手をアルコール消毒ではなく、石鹸を使ってしっかり洗って下さい。タオルを共有することで感染することもあるため、アデノウイルスの感染者と他の家族でタオルの共有は避けてください。

登園・登校のめやす

 登園・登校禁止期間は、咽頭結膜熱(プール熱)の場合は「症状がなくなった後2日経過するまで」、流行性角結膜炎は「医師が感染のおそれがないと認めるまで(当科では眼科診察を強くお勧めしています)」です。咽頭炎だけのタイプは学校保健安全法などでの規定はなく、発熱が24時間以上なくきちんと解熱したと考えられれば登校可能ですが、数日遅れて目の症状が出てくる場合もあるため注意してください。咽頭結膜熱も咽頭炎も一まとめでアデノウイルス感染症として登園基準を設けている場合はそれに従ってください。

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