メニュー

突発性発疹症

目次

原因

 突発性発疹は乳児期にかかることが多く、突然の高熱と解熱前後の発疹を特徴とするウイルス感染症です。ヒトヘルペスウイルス6型や7型が原因であることが多いです。HHV‐7 はHHV‐6 よりも遅れて感染する傾向がありHHV‐7により二度目の突発性発疹として経験されることもあります。

症状

 38度以上の発熱が3日間程度続いた後に、解熱とともに赤い小さな発疹が体幹を中心に顔面、四肢にたくさん出現します。 下痢、まぶたのむくみ、リンパ節腫脹などを伴うことも発疹が出る前の突発性発疹を疑うヒントになることがありますが、発疹が出る前に診断を確定させることはできません。解熱後に典型的な発疹を認める場合に診断します。解熱後に不機嫌になることがよく経験する「あるある」で、原因はわかってないと思いますが、熱が下がっているのに不機嫌になることがあります。発疹が消えるとともに機嫌も戻ります。熱性けいれんを起こすことがありますがほとんど重症になることはありません。まれに脳症を合併することがあり、けいれんが15分以上続く場合やけいれんが止まった後もしばらく様子が普段と違う場合は注意が必要です。

診断

 解熱後の発疹という特徴的な経過で診断します。

治療

 突発性発疹はほとんど予後良好のため、対症療法にて経過観察するのみです。脳症などまれな合併症が起きた時に特殊な治療をすることはあります。

こんな時は受診を

 高熱が5日以上続く時、熱が続いているのに発疹が出て目が赤くなるなどの別の症状を伴うようになった時(別ページにある川崎病を想定します)、けいれんを起こした時などは受診しましょう。

家庭内の感染対策

 大人も含めて過去の感染したことがある人の唾液腺にウイルスが潜伏し、唾液中にウイルスが排泄されるため、予防方法はありません。


登園・登校のめやす

「解熱し機嫌が良く全身状態が良いこと」が目安となり、解熱して元気であれば登園は可能です。しかし、前述した通り解熱後に不機嫌になることがあり、不機嫌で食事を摂らない等あれば、それがなくなり普段の様子になってからの登園が望ましいと思います。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME