川崎病
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川崎病
川崎病は4歳以下の乳幼児に好発する原因不明の疾患で以下の症状を認めます。
これら6個の症状のうち、5個以上あれば川崎病と診断します。
3個や4個の症状しかない時も他の病気ではなさそうであれば不全型川崎病(完全に症状が揃わない川崎病)と診断することもあります。
発熱した最初の1~2日は川崎病の症状を全く認めないか、少数認めるだけでもさらに数日すると他の川崎病の症状が出てくることもよく経験します。数日経つと最初にあった症状が消えてしまうこともあり、必ずしも同時に川崎病の症状がないと診断できないわけではなく、発熱が続いている間のどこかで川崎病の症状があればそれは「1個ある」と考えるため、医療機関を受診した時に症状がなくても「昨日はこの川崎病の症状があった」と医師に伝えていただくと診断に役立ちます。
川崎病は全身の血管に炎症を起こします。頻度は少ないですが心臓の血管に炎症を起こす場合もあり、それを防ぐために治療が必要になります。治療はグロブリン療法といって点滴での治療になるため病院に入院が必要です。
病院ごとの方針にもよると思いますが、基本的に川崎病と診断されたらすぐに治療となります。川崎病の症状が十分に揃っていない場合、例えば発熱、首のリンパ節腫脹、イチゴ舌だけの場合にこれらは溶連菌による感染でも認める症状ですので溶連菌の治療を行って症状が良くなるかどうか、遅れて他の症状が出てこないかどうかを数日見てから川崎病の治療を行うか判断することもあります。
現代医学では川崎病の原因はわかっておらず、原因があったとしても単一のものではない可能性があるため予防は困難です。地域で特定の感染症が流行している時に川崎病の患者さんが増えるという現象を経験することがあり、おそらくその時はその感染症が川崎病発症のトリガーになったのだと思われますが、その感染症以外がトリガーとなることもあるでしょうし、すべての感染症を予防することも困難です。また、感染症とは関係なく川崎病になることもあるため、やはり川崎病の予防は困難と考えられます。