赤ちゃんの頭の形
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赤ちゃんの頭の形
人の頭はいくつもの骨がつながり合って構成されており、赤ちゃんは骨同士のつなぎ目の部分(縫合)が完全にくっついていないため、向き癖により頭の形が変形しやすい状態です。
そのため、右か左のどちらか一方へ向いたままの状態が続くと頭の形の変形(位置的頭蓋変形)が起こることがあります。頭の形の変形により発達の遅れや頭痛等の症状が出ることはないとされており、変形があったとしても見た目の問題ですが、されど見た目も大切です。
また、稀ですが頭蓋骨早期癒合症という病気によって頭の変形が起きることもあります。
右か左ばかりを向いていて、向いている方の後頭部が平坦になっている。
向き癖はないが頭の形の左右差が目立っていたり、頭の前後径が長いあるいは短い。
当院は頭の形の専門のクリニックではないため、視診と触診によって頭の変形の程度を軽度、中等度、高度のいずれかに該当するかを診察いたします。中等度以上の場合あるいは軽度でもご希望がある場合は頭の形専門の外来がある医療機関への受診をお勧めしております。頭の形専門の外来では、画像検査により頭蓋骨早期癒合症の除外とともに、頭の形の変形の程度を評価し、必要とご希望に応じて後述のヘルメット療法を行うかを相談することとなります。
向き癖と反対側を向くようにベビーベッドの位置を調整する(壁ではなく家族がいる空間を向くようにする等)。抱っこする時や哺乳の際に平らな方の頭を下にしないようにする。タミータイムといって、お母さん、お父さんの胸やお腹の上にうつぶせにする時間を1日2~4回程度、最初は5分、慣れてきたら20分くらい行い、後頭部に圧がかからない時間を設ける(乳幼児突然死症候群のリスクとなるためうつぶせのまま放置はしないようにしてください)。などが頭の歪みの予防になるとされています。
しかし、中等症以上の変形では生活の工夫では軽快することは難しく、ヘルメット治療が候補となります。ヘルメット治療は自費となり数十万円の費用がかかるため、個人的には“すごくお勧め”というわけではないのですが、ヘルメット治療を開始する時期を過ぎてしまうと効果が期待できなくなってしまうため親御さんに“やっておけばよかった”と後悔を残さないように情報提供を行っています。
当院でヘルメット治療は行っておらず、ご希望の方やご興味がある方については、近隣でヘルメット療法を行っている病院に紹介状をお書きしたり、主に都内となりますが頭の形専門のクリニックをご案内しています。
ヘルメット治療は生後3~6か月の間に始めることで有効性が高いようですので、頭の形が気になる場合は生後6か月頃までには専門の外来を受診することをお勧めしています。