ロタウイルスワクチンについて、
「受けた方がいいですか?」
と質問されることがあります。
ロタウイルス胃腸炎は乳幼児に多い感染症で、激しい嘔吐や下痢を起こします。
今回はロタウイルスワクチンについて、小児科医の立場からわかりやすく説明します。
ロタウイルスってどんな病気?
ロタウイルスは乳幼児の胃腸炎の原因となるウイルスです。
主な症状は
- 繰り返す嘔吐
- 水のような下痢
- 発熱
です。多くは自然に回復しますが、脱水のため点滴や入院が必要になることもあります。
以前は毎年多くのお子さんがロタウイルス胃腸炎で入院していました。
ロタウイルスワクチンで何が防げるの?
ロタウイルスワクチンは感染そのものを完全に防ぐわけではありません。
しかし、重症化や入院を大きく減らす効果が期待できます。
日本でも世界的にも、ワクチン導入後はロタウイルス胃腸炎による入院が大きく減少しています。
ロタウイルスワクチンは飲むワクチンです
ロタウイルスワクチンは注射ではなく、口から飲むワクチンです。
副反応はありますか?
接種後に下痢などの消化器症状がみられることがありますが、多くは軽症です。
また、非常にまれですが腸重積という病気との関連が指摘されています。
そのため、
- 激しく泣く
- 顔色が悪い
- 嘔吐を繰り返す
- 血便が出る
などの場合は早めに受診してください。
なぜ生後2か月で始めるの?
ロタウイルスワクチンは開始できる時期に制限があります。
これは、腸重積が起こりやすくなる月齢より前に接種を開始するためです。
そのため、生後2か月になったら他の定期予防接種と一緒に開始することが推奨されています。
「もう少し大きくなってから」
と考えているうちに接種できる期間を過ぎてしまうこともあります。
当院の考え
当院ではロタウイルスワクチンをおすすめしています。
ロタウイルス胃腸炎は決して珍しい病気ではなく、乳幼児では入院が必要になることもあります。
ワクチンによって重症化を予防できる可能性があるためです。
初めての予防接種で不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。

